世界各地の健康法(民間療法・運動法・美容法)をブログでご紹介しています。
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「びわの葉」には、たくさんの効能があります。中国から伝わった「びわの葉療法」により、「びわの葉茶・温湿布・びわの葉湯・びわの葉灸」など。。。様々な形で愛用されています。
「びわの葉」療法
「びわの葉」は、古くからある民間療法です。「ビワの木」の原産地であるインドや中国の古い書物には「万能の植物」として記載され、様々な病に用いられていました。日本では、中国から伝わった「びわの葉療法:びわの葉茶・温湿布・びわの葉湯・びわの葉灸」などが、江戸時代に盛んでした。「お寺の僧侶」が村人に治療するために、全国のお寺で「びわの木」が栽培されていた時期があり、その名残として「お寺にはビワの木が多い」そうです。
✅インドの経典
「大般涅槃教:だいはつねはんぎょう」では、「枇杷の木」を「大薬王樹:だいやくおうじゅ」、「枇杷の葉」を「無憂扇:むゆうせん」と呼び、「枝・葉・根・茎」全てに効能があり、「万病を癒す力がある」と記載されています。
✅中国の百科全書
1590年に中国で出版された「本草綱目:ほんぞうこうもく」に、「漢方の生薬:枇杷葉」が記載されています。
「びわの葉」の成分
✅アミグダリン
- 代謝を活発にして血行を良くする
✅ウルソール酸
- 血糖値の上昇を抑える
- 筋力低下の抑制
✅オレアノール酸
- 抗炎症作用
✅サポニン
- 去痰作用
- 脂肪やコレステロールを取り除く
✅タンニン産
- 抗酸化作用
- 抗菌・殺菌作用
- 消臭効果
✅ネロリドール
- 抗炎症作用
- リラックス効果
- エストロゲン作用
- 肌の保湿
✅【びわ】有毒成分に注意!
「バラ科の植物:梅・杏・桃・枇杷」などの「種子」や「未熟な果実」には、「アミグダリン」が含まれています。「アミグダリン」を人間が食べると、体内で毒性の強い「青酸」に変化するので、食べる際には注意が必要です。
■「青梅」
「青梅」を加工品する過程で「アミグダリンの含有量」が低下するので、「梅干し・梅酒」などは安全に食べる事ができます。
■「杏仁豆腐」
「杏仁:杏の種」には「喘息などの咳を鎮める」薬効があります。「薬の苦み」を抑えて、服用し易くするために甘味を加えたデザートが、「杏仁豆腐」です。「杏仁:杏の種」外殻を取り除き、中身を粉末にして、甘味を加えた加工品を「杏仁霜:きょうにんそう」と言い、「杏仁豆腐」を作る際に利用されています。
※「杏仁霜」と似た風味のある「アーモンドパウダー」や「アーモンドエッセンス」を代用する場合もあるそうです。
■「ビワの種子」
「ビワの種子」には「有毒成分が多く含まれている」場合があります。「ビワの種子」を活用した料理を食べる際には、十分注意しましょう。
■中毒症状
※多量摂取により「中毒症状」を発症した場合、最悪「死に至る」こともあります。
- 「悪心・嘔吐」
- 「頭痛」
- 「眩暈」
- 「血中酸素濃度の低下」により、皮膚が青白くなる
- 「肝障害」
- 「血圧低下」
- 神経障害による「歩行困難」
- 「発熱」
- 「意識混濁・昏睡」
「びわの葉」灸
「びわの葉」の表面が下側になるようにし、その上に「ガーゼ・紙・布」などを複数重ねます。その上から棒灸を当てて、ビワの葉が「温かく」なったら、皮膚に直接当てていきます。
✅「枇杷の葉」灸の効果
- 体の深部まで温める(冷え対策)
- 「鎮痛」
- 「筋肉の凝り」を緩和
※「瘀血の除去」に適しています。
✅瘀血とは?
東洋医学では、
「気・血・水」の3つの要素が、
「スムーズに流れている状態」を良いと考えます。
この中の「血」に相当する
「血液」の流れが悪くなると、
体内に「老廃物」(毒素)が溜まってしまい、
これを「瘀血:おけつ」と呼びます。
「瘀血」は、
「筋肉の凝り」「痛み」「痺れ」「倦怠感」など、
様々な症状の原因として考えられています。
その為、
「瘀血の排出」を目的とした様々な治療法があります。
枇杷の葉:活用法
※「枇杷の葉」に栄養分が最も豊富なのは「1-2月」頃で、「厚み」があり、緑色の濃い葉が良いそうです。
✅中国:中医学
■咳・痰予防に「枇杷の葉の水煮」
■枇杷膏
■枇杷の缶詰・枇杷酒
■肺疾患予防:肺を浄化
✅日本
■「びわの葉」染め
■入浴剤:びわの葉エキス
■枇杷の葉茶