1. コース・料金

    治療費は「医療費控除の対象」です

  2. ごあいさつ

    「患者様の導き」が「差別化」に繋がりました

  3. 予約・キャンセル

    「事前予約はネット」「当日予約はお電話」で。

  4. 出張地域

    「麹町・半蔵門・四ツ谷・市ヶ谷」 出張費無料!

  5. ご予約から治療受けるまでの流れ

お灸について

お灸について

鍼にはない「お灸」独自の作用

「ヨモギの葉」の裏側を覆う「白い綿毛」から作られている「艾」は、お灸に最も適しています。「ヨモギの精油成分」が皮下に浸透し、鍼とは違う「お灸独自の効果」が得られるのです。

お灸の作用

  • 「艾の精油」成分が、皮下に浸透する
  • 「血行」を良くする(冷え性)
  • 「白血球」数の増加により免疫力up!
  • 「胃腸」を丈夫にする(整腸)
  • 「増血」(貧血に有効)
  • 「リラックス」効果
  • 鎮痛効果

「艾:もぐさ」について

お灸の材料:もぐさ

「艾:もぐさ」は「ヨモギの葉」の裏側を覆う「白い綿毛」から作られています。具体的には、「ヨモギ」を日光などで乾燥させ、臼で細かくし、「篩」などで不純物(葉や茎など)を取り除くと、「艾:ふわふわの綿毛」が完成。「点火しやすく、火力のある」艾は、お灸に適しています。

 

「ヨモギ」には「精油成分:シオネール・アルファーツヨン・ピネン」などが含まれています。

  • 「ヨモギの香り:シオネール」成分には「リラックス効果:副交換神経を高める」効果
  • 「クロロフィル」成分は「冷え性:末梢神経拡張・新陳代謝促進・増血」に有効

 

 

もぐさの品質

「艾の品質」は、産地・製造方法の違いによって「品質:色・香り・手触り・夾雑物の量」などが異なり、目的に合わせて使用されます。

  • 「良質の艾:透熱灸用」
  • 「中程度の艾:灸頭鍼用」
  • 「下級品の艾:温灸用」

良質のもぐさ

  • 「色:淡黄白」
  • 「夾雑物」が少ない
  • 「手触り」が良い
  • 「香り」が強い
  • 「点火」しやすい
  • 「熱」が緩和される
  • 「煙や灰」の量が少ない

下級品のもぐさ

  • 「色:黒褐」
  • 「夾雑物」が多い
  • 「手触り」が悪い
  • 「香り」が弱い
  • 「点火」しにくい
  • 急に「熱くなる」
  • 「煙や灰」の量が多い

 

「艾の種類」

直接灸用もぐさ

皮膚の上に「良質のもぐさ」を直接のせて使用します。

散もぐさ

何も「加工していない」精製した【もぐさ】で、使用目的により、施術者が「適当な大きさ」にひねって使用します。

切りもぐさ

艾を『和紙で細長く巻いて円柱状にしたもの』に、一定の大きさで『切れ目』が入っています。切れ目をちぎり取り和紙を剥がして使用します。

間接灸用もぐさ

皮膚から離して使用します。この場合には、火力のある「下級品のもぐさ」を使用します。

 

「お灸の手法:有痕灸」

「有痕灸」とは、皮膚の上に直接「お灸」を据える技法です。「強めの灸刺激」によって「生体反応」を誘導して、免疫力を高める目的で行う治療法です。「透熱灸・焦灼灸・打膿灸」などがあります。

✅生体反応とは?

生きている人間や動物の身体組織のみに発生する変化(呼吸,皮下出血,炎症,化膿)のこと

✅免疫とは

「免疫」とは、外部から体内へ侵入してくる「抗原:細菌やウィルス」に対して、「免疫細胞」が中心となって「体を守る」仕組みです。免疫には「自然免疫」と「獲得免疫」の2種類があります。

自然免疫

「抗原:細菌やウィルス」の侵入を感知すると、すぐに「抗原を処理」するための「抗体」をつくり、攻撃します。

獲得免疫

「一度、体内に侵入した抗原」に対しては、「抗体による処理システム」が備わっています。これを「獲得免疫」と呼び、「同じ抗原」が再度、体内に侵入してくると、すぐに免疫反応が起こります。

透熱灸について

皮膚の上に「良質の艾」をひねって(一般的には、米粒くらいの大きさ・円錐形)のせ、線香で火を付ける方法です。「熱を通す」(熱を体の深部へ浸透させて、生体反応を誘導して、免疫力を高める)のが目的なので、「温かさ」ではなく「熱刺激:一瞬のチクッ!とした熱さ・痛さ」を感じます。

 

焦灼灸について

「魚の目・タコ・イボ」「爪白癬菌:水虫」の治療として使用されます。皮膚の「角質化した部分」が剥がれ落ちるように、対象に適した大きさに「粗悪もぐさ」をひねってのせ、線香で火をつけて「焼き」きります。繰り返し何壮も「お灸を据える」事で「施灸部の組織を破壊」させ、生体反応を誘導して治癒を促します。角質化して「硬くなった部分」を刺激するので「熱さ」はあまり感じません。

 

打膿灸について

艾(小指~母指頭くらいの大きさ)を皮膚の上に直接のせて「焼き」きり、その部分に「膏薬」を塗って「故意に化膿させる」方法です。これは「化膿する事により、白血球数を増加させ、免疫力を高める」という考えから行われています。大きな「お灸の痕を残す」「膏薬を張り替える手間がある」ため、現在では、ごく一部の鍼灸治療院のみで行われている技法です。

 

「お灸の手法:無痕灸」

「無痕灸」とは、『お灸の痕』を残さず『温熱の暖かさ』だけを感じさせる目的の「お灸」です。以下の種類があります。

知熱灸

温灸

  • 「棒灸」
  • 「台座灸」
  • 「温筒灸」「円筒灸」
  • 「電子温灸器」

隔物灸

灸頭鍼

薬物鍼

 

知熱灸について

適当な大きさの「艾」を皮膚の上にのせ、火を付けて「(最後まで燃焼させずに)熱さを感じたら」取り除く方法です。

✅知熱灸と透熱灸の違い

知熱灸

  • 最後まで燃焼させる
  • 「終了の目安:一瞬チクッ!とする」まで

透熱灸

  • 最後まで燃焼させず、途中で取り除く
  • 「終了の目安:熱さを感じる」まで

 

 

温灸について

皮膚から少し距離を置いた位置で「もぐさ」を燃焼して「温熱刺激」を与える方法です。

棒灸

艾を和紙などで『棒状に巻いた』お灸を皮膚に近付けて使用します。中国では、最も一般的に使用される「お灸」です。艾に「生薬」が練り込まれている物もあります。

円筒灸・台座灸

「円筒灸:筒状の台座」(底にのり付着)「台座灸:厚さ数mmの台座」(底にシール)を使用して、皮膚との距離をあけます。現在、最も一般的に使用されるお灸です。中央に穴が開いていて、そこから艾の精油成分が皮下に浸透します。

電子温灸器

火を使わずに電気で「温め」ます。程よい「温熱刺激」で血行を促し、「筋肉の凝り」や「疲れ」を和らげてくれます。

当院では「天然もぐさ」(伊吹山産)を使用。

 

 

隔物灸について

皮膚の上に「生姜・味噌・にんにく・塩・びわの葉」などを置いて、その上に「艾」を乗せて火を付ける方法です。「お灸」の「熱さを緩和させる」だけでなく、「間に挟んだもの」それぞれが持っている成分も【皮下】に浸透します。

にんにくの作用

  • 「体」を温める
  • 「肺」や「腸」を調える
  • 「抜毒効果

生姜の作用

  • 「体」を温める
  • 「食欲増進
  • 「殺菌作用」
  • 「消炎作用」

塩の作用

  • 「保湿効果」
  • 「発汗作用」

びわの葉の作用

ブログ記事:びわの葉灸

 

 

灸頭鍼について

「お灸と鍼」両方使った治療法です。具体的には、身体に刺した鍼の頭部分に「丸めた艾」をつけて、燃焼させます。鍼の柄の部分に丸めたもぐさをつけて燃焼させる方法です。「輻射熱」を利用しているので、「鍼は熱くならずに、体を芯から温めて」くれます。

✅「熱の伝わり方:3種類」

1.【熱伝導】「物体」と「他の物体」が接触している時などに、熱が「高温部分」から「低温部分」へ移動すること
2.【対流】エアコンで部屋が温まるように、「気体」や「液体」などの流れに乗って、熱が運ばれること。
3.【輻射熱】日差しで暖かくなるように、電磁波を介して熱が移動すること。

 

薬物灸について

「艾」は使用せずに「薬物」を塗って、「皮膚に刺激を伝える」方法です。「紅灸・漆灸・墨灸・水灸」などがあります。現在ではあまり見かけません。