1. コース・料金

    治療費は「医療費控除の対象」です

  2. ごあいさつ

    「患者様の導き」が「差別化」に繋がりました

  3. 予約・キャンセル

    「事前予約はネット」「当日予約はお電話」で。

  4. 出張地域

    「麹町・半蔵門・四ツ谷・市ヶ谷」 出張費無料!

  5. ご予約から治療受けるまでの流れ

【脊髄損傷】手足の麻痺・感覚鈍麻

「頭に刺す鍼」は体が不自由でも大丈夫

「鍼灸治療・指圧マッサージ」などで利用される経絡のツボとは別に、「足ツボ」のような「身体各部位と繋がっている」反射区が頭にもあります。手足の麻痺などで「気軽に体位を変えられない」方に対して、この「頭の反射区に鍼を刺す」頭鍼療法を行います。鍼刺激により「損傷した神経の再生を促して」感覚や運動機能の一部が回復される事があるからです。また、回復が難しい場合でも「痛みを和らげる / 筋力低下を抑える」目的で、鍼刺激は選択肢になります。「全ての経絡が頭を通る」ので、「経絡の観点」からも「頭で治療する」事は理にかなっています。

✅頭鍼療法の特徴

  • 「姿勢を変える」必要がない(座ったまま・寝たままOK)
  • 高齢者にも制限なく施術できる
  • 他の治療に影響しないので、併用できる
  • 他に比べて安全な治療法(鍼は頭蓋骨を貫通できない)

反射区について

鍼灸治療:脳卒中後遺症

脊髄損傷:鍼灸治療の目的

  • 損傷した神経の再生を促す
  • 筋肉を動かし脳を刺激して、失わた脳への神経の伝達機能を回復させる
  • 弛緩している筋肉へアプローチ
  • 弛緩している筋肉へアプローチ動きの制限で偏った姿勢になり、 過剰に負担がかかる筋肉をケア

脊髄について

 

【脊髄】とは?

背骨は、椎骨という骨がいくつも連なって形成されています。椎骨には穴が空いているので、背骨には「脊柱管:せきちゅうかん」という「空洞」ができます。脊柱管には、脊髄という「神経の束」が通っています。

※「椎骨」は、体の該当する位置により、それぞれ「頚椎・胸椎・腰椎・仙椎・尾椎」と呼びます。

 

脊髄は・・・

  • 体や手足を動かす為の「脳からの命令」を伝える
  • 「身体の各部」で受け取った感覚を脳に伝える

など・・・「脳と身体各部の間の情報を伝える」重要な働きをしています。

 

背骨が折れる・背骨がずれる・腫瘍ができる」などにより、脊髄が圧迫され脊髄に何らかの障害を受けると・・・

  • 「思った通りに体を動かせない」
  • 「感覚がない」

などの症状が発生してしまいます。

✅脊髄神経

脊髄神経は、脊椎の椎間孔から1対ずつ出ています。

  • 【頚神経 C1〜C8】頚椎の間から出ている神経(8対:第1頚神経〜第8頚神経)
  • 【胸神経 T1〜T12】胸椎の間から出ている神経(12対:第1胸神経〜第12胸神経)
  • 【腰神経 L1〜L5】腰椎の間から出ている神経(5対:第1腰神経〜第5腰神経)
  • 【仙骨神経 S1〜S5】仙椎から出ている神経(5対:第1仙骨神経〜第5仙骨神経)
  • 【馬尾神経】第1尾椎と第2尾椎の間から出ている神経(1対)

 

✅デルマトーム

デルマトームとは、脊髄神経が支配する「皮膚感覚の領域」のことです。上図は「どの神経がどこの範囲を支配しているのか?」を表しています。「痛みや痺れが生じている」場合には、「発症部位からどの脊髄神経が障害されているのか?」を知ることができます。

 

脊髄損傷について

 

脊髄損傷のレベル

脊髄損傷の位置が「頭に近い」ほど、「重い障害」になります。

脊髄損傷には、次の2種類があります。

完全型

脊髄が完全に切れて、機能が全て失われてしまう場合

不完全型

脊髄の一部が損傷を受けて、部分的に機能が残っている場合

その為「障害の位置」や「度合い」を説明する際に、「C6の完全型」「T12の不完全型」などと表現することで「障害のレベル」をある程度伝えることが出来ます。

 

脊髄損傷の主な原因

  • 交通事故
  • スポーツによる怪我
  • 転んだ
  • 脊髄や背骨の腫瘍
  • 血管の障害

現在の医学では「損傷された脊髄を回復させる決定的な治療法」はありません。

 

脊髄損傷の症状

筋肉の麻痺

脊髄が損傷されると、「損傷を受けた位置から下」の筋肉の麻痺が起こります。

✅ 頚の損傷

頚に存在する「手指や腕を司る」神経である「頚髄を損傷」した場合、「左右の手足全部が動かない状態:四肢麻痺」を発症します。頚髄の損傷部位が脳に近いほど、障害は重くなります。「自律神経の障害:体温や血圧の調節ができない」や「排泄機能の障害」も現れます。(※下記参照)

第3頚髄損傷(C3)

  • 「自発的な呼吸」ができない(人工呼吸器が必要)

第4頚髄損傷(C4)

  • 頚の筋肉のコントロールはできます。(顎のコントロールで、電動車椅子を使用可能)
  • 肩をすくめる」動作はできまる。

第5頚髄損傷(C5)

  • 「肘を軽く曲げる」事ができます。
  • 「自助具:手に固定」を用いて食事や書字が可能
  • 平地であれば「手動式の車椅子」が可能

第6頚髄損傷(C6)

頚髄損傷の中では発生頻度が高い部位です。

  • 「肩の運動」ができる。
  • 「肘を強く曲げる」事ができる。
  • 「手首をそらす」事ができる。
  • 訓練により「身の回りの事:食事/整容/更衣」ができる。
  • 環境により「排便/入浴」が可能
  • 自動車運転が可能(上肢のみで運転できるような改造が必要)

第7頚髄損傷(C7)

  • 「肘を伸ばして押し上げる」事ができます。
  • 手首を動かす」事ができます。
  • 「指を伸ばす」事ができます。
  • 環境を整えれば、日常生活の自立が可能。

第8頚髄損傷(C8)

  • 「指を曲げる」事ができます。
  • 「指先で軽くつまむ」動作が可能です。

 

✅ 胸の損傷

「胸から下の部分を司る」神経である胸髄を損傷した場合は、頚から下の筋肉が麻痺したり、感覚を失ったりします。

第1胸髄損傷(T1)

  • 肘は正常です。
  • 「指を開いたり閉じたり」できる

第12胸髄損傷(T12)

  • 「長下肢装具:太もも~足までを覆う」で歩行可能
  • 「腹筋を使った車椅子」動作が可能。

✅ 腰の損傷

第3腰髄損傷(L3)

  • 「股関節を曲げる」事ができます。
  • 「膝を伸ばす」事ができます。
  • 「短下肢装具と杖」で歩行可能。

第4腰髄損傷(L4)

  • 「つま先を上にそらす」事ができます。

第5腰髄損傷(L5)

  • 「足の親指を上にそらす」事ができる

第1仙髄損傷(S1)

  • 「お尻の筋肉」のコントロールができる
  • 「足首を動かす:つま先を下に向ける」事ができる
  • 「道具を使用せずに歩く」事ができる

 

その他の症状

感覚障害

損傷を受けた部位は「触れた/痛い/熱い/冷たい」などの感覚が失われます。

排便の障害

・「排便に必要な筋肉」が麻痺している。
便意を感じない。

排尿の障害

麻痺した膀胱は、次第に回復して「軽くお腹を叩く」などの刺激により「排尿できる」ようになります。

自律神経の障害

  • 体温調節ができない(寒さ・暑さに弱い)
  • 血圧の調節ができない(貧血:起立性低血圧)
  • 発汗の障害(汗がでない)
  • 消化機能の低下

呼吸の障害

  • 頚髄胸髄の損傷では、レベルに応じて「呼吸の障害」が起こります。「横隔膜・肋間筋」など・・・「呼吸に関係した筋肉の麻痺」により、「人工呼吸器」が必要になる場合もあります。
  • 肺活量が低下して「声が小さくなってしまう」事があります。
  • 痰を吐き出す」事が難しくなり、「肺炎に気を付ける」必要があります。

関節の動きの低下

股関節・膝・肘・肩など・・・関節周辺にある麻痺した筋肉が固く(骨化)なってしまいまい、関節の動きが制限されてしまいます。

 

 

脊髄損傷による合併症状

褥瘡:床ずれ

「感覚がない / 運動麻痺により体を動かせない」などにより、「長時間、身体の同じ部分が圧迫される」と、血行が悪くなり皮膚や肉が壊死してしまいます。

↑ 褥瘡の出現しやすい部位

起立性低血圧

自律神経の障害により「身体を起こす/立ち上がる」動作で、血液が下がってしまい(血圧の低下)、貧血を起こしやすくなります。

痙性

痙性とは「麻痺している筋肉」が、自分の意思に関わらず「勝手に緊張して収縮する」症状です。「足がガクガク」と痙攣を起こしたようになったり、全身が硬直して「突っ張った状態」になったりします。

尿路感染

尿路結石や腎盂腎炎は「本人が気付かない」事があるので、定期的な検査が必要です。

 

脊髄損傷に対するリハビリ

脊髄損傷のリハビリテーションは、「残された機能を工夫しながら最大限活用することで、日常生活の動作(ADL)を可能にする」事を目的として行います。

 

脊髄損傷に対する鍼灸治療の症例

※発病後、3か月以内の施術が理想的です。

 

✅30代男性

主な症状

  • 4年前の落馬により脊髄損傷
  • 踵をついて歩けない(つま先歩き)
  • 歩く時に足が重なる(平均台の上を歩くような感じになる)
  • 腕を上げる事ができない(最高で、肩の高さまで)
  • 手首が反ってしまう。
  • 指が曲がってしまう。
  • ドアノブを回せない。
  • 立ち上がる時にソケイ部が痛い
  • 「足がつる」(特に睡眠中)
  • 手足汗ばむ

補足

  • 事故後、半年間はリハビリしていたが、現在は特に何もしていない
  • 握力「45kg→5kg」に低下

鍼灸治療

頭の反射区を利用した「頭鍼療法」を中心に、全身に鍼灸治療をしました。

1~10回

施術後は・・・
・「ふくらはぎ」がつらなくなった。
・歩く時に足が重ならなくなった。
・ 腕が上げやすい
・ソケイ部が痛くない

✅40代男性

主な症状

  • 10年前事故により、C4脊髄損傷
  • 電動車椅子やPCなどを顎でコントロールしているので、頚がとても辛くなる。
  • 薬の服用:鎮痛、去痰(季節により)、便通、消化

補足

  • 近所の接骨院に定期的に通院している

状態チェック

  • 浮腫み・・・両手パンパン、頚(分界項線)、右の脇の下、コメカミ
  • 右側の頚の筋肉の凝りが強い

鍼治療1回目

「温度感覚がない」のでお灸は避け、「指圧・吸玉・鍼」の組み合わせで「症状の緩和」を目的として行いました。

鍼治療2回目

前回治療後「久し振りに数日間楽になった」そうです。
「吸玉の痕がまだ少し残っていた」ので、今回は「指圧・鍼」の組み合わせで行いました。

 

【料金】脊髄損傷の鍼灸治療

鍼灸治療45分
15,000円

●「お支払い方法:現金のみ」
●「治療費は全て医療費控除の対象です」

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