「耳の反射区」と「中国の伝統医学」を結び付けて「耳穴療法」は生まれました。同じように「頭の反射区と中医学」更には「西洋医学」を融合させた「頭鍼療法」があります。鍼灸治療では「経絡のツボ」とは別の観点から生まれた「反射区のツボ」を利用して施術する事ができます。
✅反射区とは?
「反射区」とは、各器官や内臓に繋がるといわれる「身体の一部:足裏・掌・耳・頭」などにある「末梢神経の集中しているエリア」ことです。反射区は「人体の縮図」のようになっていて、特定の部位を刺激することで、対応する「内臓や器官」を活性化させることによって「身体の調子を整える」ことができます。
耳穴診療法
「耳介」を「見る/触る/刺激する」事によって、『病気を予防し、治療する』ことは、古代中国の医学文献に早くから記載されています。1950年代「耳ツボ療法」は、ヨーロッパで盛んになりました。
✅フランス医師の発表
フランスの医師である「ポール・ノジェ」氏は「耳ツボの研究」を行い、1957年に世界で初めて『耳には胎児が逆さまの形で人体の各器官が投影されている!』・・・という事を発表しました。『耳介に焼灼して頑固な坐骨神経痛を治した』・・・という「古代の伝承療法」からヒントを得たそうです。
※耳ツボでは「人体の縮図=胎児に投影」
同年、中国語に翻訳され、中国の医学者は「中国の伝統医学」を結び付け、「中国独自の耳穴診療法」を確立しました。現在「耳のツボ:耳穴」は200余りに達しているそうです。「ただの補助療法」でしかなかった「耳穴診療法」が、現在は「独立した学科」として、広がりを見せています。