東洋医学では、不調の原因を探るのに機器を使用しません。「四診:望診・聞診・問診・切診」という「4つの診察法」と「東洋医学の定義」を照らし合わせて判断します。その中には「お腹を観察する・お腹に触れる」事で「体の状態を知る」方法があり、「腹診:ふくしん」と呼びます。(東洋医学について)「異性や身分の高い人の体にむやみに触れてはいけない!」・・・という考えが根強かった為、古代中国や韓国などでは「腹診」を避ける傾向があったようです。その為「東洋医学の腹診」は、主に日本で発達した診察方法です。
東洋医学の腹診 |
膝を伸ばし、腹部を『緊張させた状態』で行うのが特徴です。 |
西洋医学の腹診 |
お腹に深く手を入れて「内臓を触れる」ようにするために、膝を曲げ、お腹を『ゆるませた状態』で行います。 |
お腹と臓腑の関係
東洋医学では、お腹を「5つに区」して各臓腑との関連性が定義されています。これにより「お腹を観察する」ことで「臓腑の状態」を知ることができます。
腹診の方法
- 患者には、仰向けになり『膝を伸ばして』もらいます。
- 指先や手掌を用いて「お腹」に触れます。
- 「軽く撫でさする/押す/叩く」などして、「お腹全体」を確認します。