1. コース・料金

    治療費は「医療費控除の対象」です

  2. ごあいさつ

    「患者様の導き」が「差別化」に繋がりました

  3. 予約・キャンセル

    「事前予約はネット」「当日予約はお電話」で。

  4. 出張地域

    「麹町・半蔵門・四ツ谷・市ヶ谷」 出張費無料!

  5. ご予約から治療受けるまでの流れ

カモミールは万能薬?ドイツでは「医薬品」|エジプトで愛飲される癒しのハーブ活用法

植物療法 薬草・ハーブ

【種から育てて薬草・ハーブを活用しよう!植物療法シリーズ 】#2 カモミール

リラックスにも胃腸ケアにも。やさしく寄り添うハーブの代表格「カモミール」。実は一口にカモミールといっても、ジャーマンカモミールローマンカモミールという2種類があり、それぞれ特性や使い道が異なります。違いをきちんと理解して、日常のケアに役立てましょう。

📝目次

  1. カモミールとは?
  2. カモミールの含有成分と香りの性質
  3. 栽培地域と愛用されている地域
  4. ドイツ:何故「万能薬」と呼ばれる?
  5. エジプトとカモミールの関係
  6. ジャーマンカモミールの育て方と民間療法
  7. ローマンカモミールの育て方と民間療法
  8. 花の収穫と乾燥方法
  9. 煎じ薬とアイパックの作り方
  10. グラウンドカバーとは?
  11. キク科植物は何故、薬効が多いの?


✿ カモミールとは?

カモミールはヨーロッパ・中東・アジアの温帯地域に広く自生・栽培されるキク科のハーブです。特にヨーロッパでは古くから薬草・香草として使われており、今や世界中に広まりました。
以下の2種類が特に有名です:

種類学名特徴主な用途
ジャーマンカモミールMatricaria chamomilla一年草。高さがあり、白い花弁と黄色い花芯。リンゴのような香り。消化不良・炎症・不眠など、医療寄りの用途に。
ローマンカモミールChamaemelum nobile多年草。地を這うように育ち、やや小ぶりな花。苦みを含む香り。リラックス・香り・アロマ・入浴剤向き。


🌼 カモミールの含有成分と香りの性質

「ジャーマン=医療用」「ローマン=リラックス用」という違いは、含有成分の違いと香りの性質によります。

特徴ジャーマンローマン
主成分アズレン、カマズレン(強い抗炎症作用)エステル類(気分を安定させる作用)
香りリンゴのように甘く優しい少し苦味があり、深みのある香り
適した使い方炎症・胃腸トラブル・不眠などストレス・緊張・入浴・アロマ

🌍 生息地・主な栽培地域

  • ジャーマンカモミール:ドイツ、ポーランド、ハンガリー、インド北部、中国東北部などで商業栽培。
  • ローマンカモミール:イギリス、フランス、モロッコなどで精油用に栽培。

💖 特に愛用されている国や地域

  • ドイツ:カモミールを“万能薬”とする伝統的な医療文化が根強く、薬局でも処方される。
  • エジプト:日常的にハーブティーとして親しまれ、食後の消化促進やリラックスに用いる。
  • イギリス・フランス:ローマンカモミールの精油が人気で、アロマやスキンケアに活用。

💊ドイツ: なぜ「万能薬」と呼ばれる?

ドイツでは、カモミールに含まれる「アズレン」「ビサボロール」「カマズレン」といった成分の抗炎症・鎮痛・殺菌作用が重視されており、症状に応じて複数の用途で使えることから「万能薬」と称されています。

🏥 ドイツでの具体的な活用法(医療分野)

  • 胃腸薬(整腸・鎮痙剤):カモミールエキス入りの医薬品が処方される(例:カモミールティンクチャー)。
  • うがい薬・口腔炎対策:口内炎、のどの炎症、歯周病のケアに用いられる液剤。
  • 坐浴剤・湿布薬:痔・外陰部の炎症・皮膚疾患の緩和に用いる。
  • スチーム吸入:気管支炎や鼻炎の緩和に。
  • 外用軟膏やクリーム:皮膚炎、湿疹、かゆみ止めなどに(ビサボロール配合クリームが有名)。

📌ドイツではカモミールの抽出液は医薬品として分類されており、臨床でも処方される例があります。


🏺 エジプトとカモミールの関係

カモミールは古代エジプトでも神聖な薬草とされ、ミイラの防腐処理や神への供物にも使われていた記録があります。

現在でも、エジプトではジャーマンカモミールが広く栽培・輸出されており、国内でも日常的に使われています。

エジプトでの愛用

  • 食後の胃のケアやリラックスタイムにハーブティーとして。
  • 砂糖を加えたり、ミントやハイビスカスとブレンドして味を楽しむ文化も。

💡特に砂漠気候の中で、胃腸や神経の安定を保つための生活の知恵として根付いています。


🌿 ジャーマンカモミールの育て方と民間療法

🪴育て方

  • 性質:一年草。種から育てやすい。
  • 種まき時期:春(3〜5月)または秋(9〜10月)
  • 日当たり:日なた
  • 水やり:乾き気味に。過湿は根腐れの原因。
  • 収穫:花が咲いた直後に摘み取り、陰干しで保存。

🌱民間療法での使い方

  • 胃腸の不調に:食後のハーブティーで胃もたれ・腹部の張りに。
  • 不眠・神経の高ぶりに:就寝前の一杯で落ち着きをサポート。
  • 口内炎や目の疲れに:煎じた液をうがいや湿布に使用。

💡ドイツでは医薬品として扱われており、信頼性の高いハーブです。


🌼 ローマンカモミールの育て方と民間療法

🪴育て方

  • 性質:多年草。グラウンドカバーとしても優秀。
  • 植えつけ時期:春または秋(苗がおすすめ)
  • 日当たり:日なた〜半日陰
  • 香り:苦味のある落ち着いた香り

🌱民間療法での使い方

  • リラックス・情緒安定に:ハーブティーや入浴で気分を整える。
  • アロマ・精油:肌にやさしい精油として、スキンケアやベビーケアにも。
  • ハーブピローやバスハーブ:乾燥花を布袋に入れて使用。

💡ローマン種は心のケアに向いており、穏やかな生活に寄り添います。


🌼 ジャーマンカモミールの花の収穫〜乾燥方法

🪻収穫のポイント

  • 花の中心(黄色部分)がこんもりと盛り上がり、白い花弁が横向きまたはやや垂れてきた頃が適期。
  • 午前中の、露が乾いた時間に摘むのが理想。

🧼 洗うタイミング

  • 基本的に洗わない方が香り・成分が残る(無農薬栽培が前提)。
  • どうしても気になる場合は、軽く流水で流し、キッチンペーパーで丁寧に水分を取る

🫙 自然乾燥の方法

  1. 風通しの良い日陰に新聞紙かネットを敷いて広げる(重ならないように)。
  2. 約1週間でパリパリになるまで乾燥。
  3. 完全に乾いたら密閉容器で冷暗所保存。

🍃 食品乾燥機での乾燥

  1. 予熱せずそのまま花を並べる。
  2. 温度:35~45℃
  3. 時間:6~8時間程度(乾き具合で調整)
  4. 花が砕けやすくなり、芯まで乾いていればOK。

🧪 煎じ薬の作り方(口内炎・喉の炎症用)

材料:乾燥カモミールの花 5g、水 300ml
手順

  1. 鍋に水と花を入れ、弱火で10〜15分ほど煮出す
  2. 茶こしで濾してから、冷まして使用。

用途

  • うがい液として(1日3回程度)
  • コットンに浸して患部へ当てる(湿布)

😌 目の疲れ・リラックス用湿布(アイパック)

材料:乾燥花 小さじ1、水 100ml
手順

  1. お湯で5分ほど花を浸してお茶を作る。
  2. 清潔なガーゼやコットンに浸し、軽く絞る。
  3. 冷めた状態で目の上に5〜10分当てる(※目に液が入らないよう注意)。
  1. で目の上に5〜10分当てる(※目に液が入らないよう注意)。

🌼 ローマンカモミールの育て方と民間療法

🪴育て方

  • 性質:多年草。グラウンドカバーとしても優秀。
  • 植えつけ時期:春または秋(苗がおすすめ)
  • 日当たり:日なた〜半日陰
  • 香り:苦味のある落ち着いた香り

🌱民間療法での使い方

  • リラックス・情緒安定に:ハーブティーや入浴で気分を整える。
  • アロマ・精油:肌にやさしい精油として、スキンケアやベビーケアにも。
  • ハーブピローやバスハーブ:乾燥花を布袋に入れて使用。

💡ローマン種は心のケアに向いており、穏やかな生活に寄り添います。


🌿 グラウンドカバーとは?

「地表を覆う植物」のこと。ローマンカモミールは多年草で横に広がりやすいので、芝生のように地面を覆う使い方ができます。

🌼 特徴:

  • 踏んでも丈夫で、ほんのり香りが立つ
  • 草丈が低いため、花壇の縁取りや通路脇に最適
  • 芝の代用としても使える(ただし完全な芝のような耐久性はない)

イギリスなどでは**「カモミール芝生(chamomile lawn)」**として人気があります。


🏵️ キク科植物はなぜ薬効が多いの?

実はカモミールやツワブキをはじめ、キク科には薬効を持つ植物がとても多くあります。

✔️理由は3つ:

  1. 抗炎症成分を多く含む:セスキテルペンラクトンなど、抗菌・抗炎症に働く物質を蓄える傾向がある。
  2. 精油や香りが豊か:リラックス作用・防虫効果などに応用されやすい。
  3. 育てやすく、繁殖力が強い:栽培しやすいため、各地で民間療法に取り入れられてきた。

🌿代表的なキク科の薬草例:

  • ヨモギ:止血・抗菌・お灸にも。
  • エキナセア:免疫力アップに。
  • タンポポ:利尿・肝機能サポートに。
  • ツワブキ:咳・喉の炎症止めとして一部地域で利用。

キク科の植物は「身近で育てられて、しっかり役立つ」薬草の宝庫です。


関連記事