上海鍼灸マッサージ事情

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中国(上海) 2006年1月 3泊4日の旅

「鍼灸の本場は中国」という事もあって、鍼灸専門学校では中国への修学旅行が用意されているところも多くあります。当然私の通った学校にもありましたが、何しろ高い・・・
学費だけでも大金なのに更に修学旅行に行く余裕はとてもありません。それもあって「いつか中国には行ってみたい」と思っていました。そんなある日、雑誌「hanako」で鍼灸・漢方・気功特集が発売されました。その中の「上海漫遊紀行」特集に魅了されてしまい、上海行きを決意しました。
目的は・・・
「本場中国の鍼灸治療(特に美容鍼)を受けてみたい!」
「色々な店でマッサージを受けてみたい!」
「鍼灸専門書籍・実技DVDを見てみたい!」
「鍼灸道具を購入したい!」

中医師

中国で鍼灸治療をするには「中医師」になる必要があります。
中医師とは、中国の伝統医学である中医学を実践する医師のことです。
中国には西洋医師と中医師の2種類の医師資格があり、お互いに協力して診療を行っています。中国の医師教育には以下の3種類の方法が行われてます。
(1) 西洋医学の医師
(2) 西洋医学と中医学を併用する医師
(3) 中医学専門の医師
中医師の中にも専門職があり、中国漢方が使えるドクターコース、鍼灸専門コース、推拿専門コース、気功専門コースなどがあります。

中国の病院のしくみ

中国の病院には等級がありました。
等級制度自体はすでに廃止されていますが、病院評価の目安となります。
詳細はこちらをご覧下さい。

鍼灸治療体験

これが一番の難関でした。
「中国語が話せない」「衛生面での不安」というのが根底にありましたが、何しろ情報がないんです。友人に聞いたりネットで調べてみても、「上海」と限定しているせいもあり、情報がないんです。(今思うと北京であれば情報はあったんだと思います。専門学校の修学旅行先もたいてい北京でしたから・・・)仕方なく、現地で情報を入手する事にしました。タクシーの運転手やホテルの人に聞いても、当然鍼灸は知ってるんですが、治療を受けた人は一人もいなく、治療受けられる所を尋ねてもダメでした。街中の看板にも注目し、美容クリニックっぽい建物を見つけたので受付に聞いてみましたがダメでした。その時、「本場とはいえ、そんなに鍼灸治療は浸透してないんだな~」と思いました。そんな中、友人が発見したんです!!自分達が買ったガイドばかりを開いて、よく見ていなかった旅行会社から配布されたパンフレットに「外国人向けの病院紹介ページ」があり、「日本語OK。鍼灸治療あり」と書いてあるのを!!早速、地図を頼りに病院に行ってきました。
病院の敷地に入ってみると、いくつもの病棟があり「どこに行ってよいものか?」サッパリわかりませんでした。とりあえず、一番手前の建物に入ってみると、「血を流している人」「点滴されている人」などがいて「病院そのもの」。他の建物に入ってみると、閑散としており、受付も何もありませんでした。「特に何かトラブルがあるわけでもないのに病院に来るなんて不謹慎ではないか?」という気持ちも芽生えてきてしまい、「電話してみよう!それでダメだったら諦めよう!」という事で、これまた電話を探すのに少し歩き周り、電話してみました。電話して場所を訪ねてみると、何てことはない「閑散としていて受付もない建物の10階だったんです。」よく見るとパンフレットには、「まずはお電話を!24時間日本語で対応します」と書いてありました・・・10階に上がってみると、とても綺麗な病院でした。受付には何人かいて、症状を伝え、料金の確認をしました。まず、案内された部屋に入ると、中年の男性の先生がいました。問診です。「頸~肩がつらい」と伝えると、いくつかの質問をされ、動作テストもありました。その後、別の部屋へ移動。下着姿になった上で、タオルを体に巻き、椅子に座って待つように指示されました。待っている間は、「とてつもなく太い中国鍼で打たれるのでは?」とビクビクしていましたが、ワゴンにある鍼はディスポ鍼で太くなかったので一安心。先程の先生が登場し、鍼を打ってくれました。切皮痛も一切なしの弱い刺激でした。その後、吸い玉・マッサージをしてもらい無事終了。(順番は違ってたかもしれません。何せ一年以上も前の事なので・・・)一番の目的である「美容鍼」を体験できなかった事。「外国人向けの治療」だった事は少し残念でしたが、とても満足しています。
少し気がかりなのは・・・
「××時までに終わるか?」と最初に聞いてしまったので、「治療が省略されていないか?」という点です。
夜には「雑技団」を見に行く予定があり、私と友人の二人が治療を受ける事を考えると、伝える必要がありました。辿り着くまでに時間がかかってしまったのが悔やまれます。
タクシーを利用すれば良かったです。

今回治療を受けた病院を紹介します。
名前:上海市静安区中心医院 国際医療センター
住所:上海市西康路259号第二ビル10階
TEL:021-3222-0949
年中無休の24時間日本語対応OK
各種クレジットカード取扱OK
※「上海市よりタクシーでご来院の際、タクシー代金を返金いたします。」と記載有り

鍼灸道具購入

次に苦戦していたのが、この鍼灸道具購入という事です。
しつこいですが、「本場なんだから、薬局に入ればどこでも買える」と思ってたんです。
実際街中にはいくつもの薬局がありましたが、入ってみると「漢方」ばかりで鍼灸道具は見つからないんです。店の人に聞いても「うちでは扱ってない」という返事ばかり・・・
でも、それはすぐ解決しました。鍼灸治療をしてもらった病院の先生に教えて貰ったんです。(その店は、前日マッサージを受けに行った店の近所でした。夜遅くに通った為気付かなかったみたいです。)想像したより種類は少なかったですが、ある程度目的の道具が購入できました。とても満足しています。

お店を紹介したかったのですが、領収書やメモを捨ててしまいわかりません。残念です。

鍼灸専門書籍・実技DVD

まず、鍼灸専門書についてですが、これはとても簡単に見つける事ができました。(道には迷いましたけど・・・)通常の旅行ガイドに「専門書もある本屋」として紹介されていたからです。ここでの感想は・・・
「さすが本場中国!!!凄い種類の書籍があるな~!!」っていう事です。
そして、東洋医学では「望診」という診察方法が重要視されているのですが、これを痛感しました。「手」「耳」「眼」「舌」など、それぞれパーツで沢山の書籍が出版されているんです。友人は本を何冊か購入し、私はポスター何個か購入しました。
ただ、「美容鍼」に関しての本は数冊しか見つける事ができませんでした。
中国語が判らないながらも内容を見てみると、「顔の皺やムクミ」といった美顔鍼と違って、皮膚病などの治療内容だった気がします。お店を2件紹介したかったのですが、ガイドやメモを捨ててしまいわかりません。残念です。

続いては実技DVDです。
これも、少し苦戦しました。
本屋やDVDショップで訪ねたところ、一件の店であったんですが・・・
思った程は種類がありませんでした。特に、私としては美容鍼の実技DVDが欲しかったのですが・・・。友人は、吸玉療法などのDVDを購入していました。

マッサージ

これに関しては、かなり充実していました。旅行ガイド、ネット、雑誌何をみても情報は一杯ですから厳選するのに大変なくらいです。3泊4日なので、一日一件周り、4ヵ所行きました。「腹部マッサージ」「推拿」「足ツボ」「オイルマッサージ」を受け、内容がかぶらないようにしました。外観はちっちゃく見えても、中に入ると奥行があってとても素敵な店だったりして、期待通りの技術・部屋でした。また、感動したのがホットタオル。トイレに行った際、偶然従業員用の部屋が目に入ったのですが、大きなセイロでタオルを蒸していました。

以下に行ったお店を紹介します。
店名:水秀坊
TEL:62566511
アドレス:www.shuixiufang.com
店名:園梅
TEL:(8621)6467-0625
店名:風雅堂
TEL:5403-3867
店名:桃源郷
TEL:86-21-6322-6883

 

 

 

出張専門鍼灸マッサージ治療 ジャスミン

 

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